「今日も、我々攘夷志士、西軍の勝利じゃー」

                      「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」

       「今日は祝い酒だぁ!」  「そうだー!!!天人たちの好き勝手にさせてたまるかぁー!!」
             
            「アッハッハッハッハッハ〜飲め飲め〜」
 

               ここは、ある所の宿。今は私たちしか泊まってない。 
               今日も勝利を収めた志士たちは勝ちを祝う。
            「でも、すげぇよなぁ〜今日は、誰も死なずにこうやって酒が飲めるんだもんなぁ。」
            「最近多いよなぁ〜。戦争だと思えねぇよ。」
            「そうそう。なんせこっちにはアイツがいるもんなぁ〜恐いもん無しだなぁこりゃ。」
             
            「大将ぉ。アイツは?は?」 一人の男が尋ねた。
            「かぁ、おーい。ーー!!いるんだろぉ。お前もこっちきて飲まんかぁ!!
            どうせまた、屋根の上にいるんだろぉ。降りてこーい。お前がいたからこうやって酒が
             飲めんだぞぉ。今日は、お前が主役だぞぉ〜」
       
            大将は、こんなこといっているが、いつものことだ。
           
         「大将。私だけの力だけじゃありませんよ。しかもそう毎日毎日主役なんて...大げさですよ。
            みんなで飲んでてください。」
        「お前、いつもそうじゃねーか。たまには飲め。今日はやつ等は全滅させたんだ。こねぇよ。」
           「そうじゃなくて、私まだ未成年なんで((笑 いいです。みんなで飲んでてください。ね」

             は、にっこりと笑顔を浮かべた。

           「そんな顔でいわれちゃなぁ〜、じゃ、遠慮なく飲んでんな。」
                       
                       「はい。」

       こんなこといってるが、本当は、ただ空が見たいだけ。空を見ているとなんだか落ち着く。
血に塗られた自分を、浄化してくれそうで......この人たちもそうだ。親のいない道場で
       たった一人ひん死状態の私を、この化け物のような力のことを知っていても
       慕ってくれる.....仲間だと言ってくれる......

                      私にとって大切な人たち。

            親も失った私にとって         家族のような存在。

                 
                   だけど    本当は、持たなかったほうがよかったのかなあ....