私たちは屋根から降りた。すると、昨日の男たちが、
「「「すまなかった!!ほんとうにすまん!!!」」」
「へ?」
それもそうだ、昨日まで自分を化け物といって怖がっていた人たちが
自分の前で正座をして、土下座をしているのだ。
「俺たち昨日いつもよくしてくれた人が大切な人が死んじまって....。」「自分たちもそうなるんじゃないかって.......。」
「そしたら、お前いつも夜遅くに帰ってきて.....。」「疑っちまったんだ!!」
「あんな気強くいわねぇとだめだと思った。でも、どんな状況であろうと、いってはいけねぇことだった。」
「「「ほんとうにすまん!!!」」」
「ちょ....ちょっと待って!!!でもまだ疑っているんじないの?なんでそんなこと「聞いたんだ」」
「????」なにを聞いたのだろう......私が屋根にいるときに一体....。
「お前が、死んでいったみんなの墓、作ってたって。」
「それで、いつも遅かったんだって.....。」
「!!!!」なんで知ってるの!?まさか!!!
「銀時!!みんなにいったの!?」
ぼーっと話を聞いていた銀時の肩がビクッとなった。
「あ!?言ってねぇーよ。第一、昨日ずーっと一緒だっただろうが。
確かに来るのは遅かったけどよぉ、その間、ずーっと部屋いたってーの。これっぽっちも話してねーよ。」
「じゃあ、一体誰が...。」
こうなってくると、銀時以外の人も見ていたことになる。(隙だらけだなぁオイ。by管理人)
「誰にそんなこと教えてもらったの?」とりあえず聞いてみた。
そしたら
想像のつかない
人だった。
「高杉だ」
「え?」
「お前が飛び出していってから、危険だから探すのは明日になって....。」
「俺たち、部屋に戻ったんだ。」
「そしたら、高杉に裏庭に呼び出されて.....。」
「殴られた。」
「!!だから、こんなに顔が....。」
よく見ると、彼らの顔は青あざになっていた。
「あいつ、俺たちにこういったんだ....。」
「お前ら、アイツに何言ったかわかってんのか。」
鋭い目つきでまるで、がんとばしのように睨み付ける。
「なっなんだよ高杉!!!お前だって「なんで言った。」」
ドガッッッッツツ!!!
「な、なにすんだ!!お前だってそう思わねぇのかよ!!アイツ、いつも夜遅いし、スパイかもしんねぇ「アイツはそんなんじゃねぇ」
「なんでわかるんだよ!!そんなこと「明日の朝一番に南に向かえ。まっすぐ進んでいきゃあ分かる。」」
「って言われて、俺たち朝早くいったんだ。」
「そしたら」
「な!!!なんだここ...。」
土がたくさん盛り上がっていて、そこには無数の刀が刺してあった。
まるで、墓標のように.....。
「ここってまさか!!!」
「墓?!一体誰がこんなもの......。」
「お!?おい!!みんな来てくれ!!こっちだ!」「どうした?」「あっ、あれ!!」
「!!あの刀は......間違いねぇ、あの人の刀だ。」
「じゃあ、双孤が帰り遅かったのは......。」
「これを作るためだったのかよ....。」
「俺たちなんてことを......。」
「天人だったら絶対ぇあんなことはしねぇ。」「なのに俺たちは......。」
「本当にすまなかった!!!!」
額を地面につけて、殴られた傷から血が出ていた。
「そっか.......ううん。、もういいよ。逆にあれだけ強くいってくれなかったら前のまま。
本当の自分を出すことが出来なかった.....。きっかけを作ってくれたのはみんなだよ。ありがと。」
「礼を言うなら高杉に言ってやってくれ。あいつがこうでも言わなかったら、こうなってはいなかった。」
「うん。わかった。桂さん、高杉はどこ?」「アイツは、寝てるとおも「おらんぜよ」」
「え?」
「あいつ、わしんらが降りてきたとき外へいきよった。降りるとき見たんじゃから、確かじゃ。」
「またアイツ!!!朝っぱらから!!!」
「そうじゃないと思うきー。遊郭とは逆方向ぜよ。南じゃ。」
「南!!。分かった。ありがと」
わたしは走った。
なんでそんなことを言ってくれたのか。
なんで知っていたのか。
なんで墓にいるのか。
たくさん聞きたいけど、この際もうどうでもよくなった。
でも、これだけはいわなきゃ。
「ありがと」ってね。
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